STORY
自分らしく生きる破天荒な79歳の女性・モード(黒柳徹子)と、狂言自殺を繰り返す愛に飢えた19歳の少年・ハロルド(向井康二)という、真逆の死生観を持つ二人。
共通の趣味である“赤の他人のお葬式への参列”で、何度か顔を合わせたことにより仲が深まり、ハロルドは次第にパワフルな生き方のモードに惹かれていく。周囲の人々は二人の交際にひどく反対するが、おかまいなし。
生きることの楽しさをモードから学んだハロルドは、モードの80歳の誕生日パーティーを開くのだが…。
上演台本・演出:G2
4年前、この作品で初めてお会いして痛感したのは、黒柳徹子さんが「女優」であるということ。物語上の架空の存在である役が、徹子さんの心と体を通すと不思議なことに、確かにそこに存在して、可笑しくも切なくも、ひとつの人間の魂にじかに触れたような気持ちにさせてくれる。朗読劇であるにもかかわらず多くの観客の胸を打つのは、そんな徹子さんの魅力によるのだと思います。
毎回異なる出演者に集まって下さってますが、4回目の今年は、とりわけ芸達者なキャストが集まってくれたのではないでしょうか。徹子さんとそんなキャストたちがぶつかりあうことでどんな化学変化が生まれるか、今から楽しみでなりません。
キュートな装置、グラマラスな衣装、ハートフルな音楽、そして何よりも出演者の息の合ったやりとり、ちょっぴりブラックなジョークに笑っていただき、そして最後は……。
今の時代がどこかで取りこぼし、失ってしまっているけれど、人生にとってなくてはならない……そんな何かがいっぱい詰まった舞台です。どうかお楽しみに。
モード役:黒柳徹子
今年もご好評につき、朗読劇『ハロルドとモード』をやらせていただきます。今年のハロルドはジャニーズのSnow Manの向井康二さんです。今年も魅力的な顔ぶれがご出演くださいます。とても楽しみです。朗読劇は私にとって初めての経験でしたけど、皆さまの想像力をいっぱいにさせる、素晴らしいものだと知りました。装置がなくても、動きがなくても、皆さまの想像力が、それをはるかに上回ると、わかったのです。
私が『ハロルドとモード』の舞台を最初に見たのは1977年。モードを演じたのは、フランスの名優、ジャン=ルイ・バローの奥さん、マドレーヌ・ルノーでした。その後、文学座の先輩でもあった長岡輝子さんの舞台も見ました。笑いと涙が交錯して、とても印象的で、その時から、私もモードの役を演じてみられたらなと思っていました。ぜひ、ご覧ください。お待ちしています。
ハロルド役:向井康二(Snow Man)
個人で舞台に出演するのは久しぶりです。『ハロルドとモード』は、以前、藤井流星が出演していた時に観劇したことがありますが、その時に皆さんのお芝居にとても感動した思い出があるので、そんな素敵な作品を今年も盛り上げられるように頑張りたいと思いました!
このお話が決まる前から黒柳さんのYouTubeを見ていて、とてもユーモアのある素敵な方だなと思っていたので、そんな素敵な方と今回、ラブストーリーを広げていけるのが楽しみです!!そして、ハロルドが求めている愛を僕なりに理解しながら、そして黒柳さん演じるモードとの出会いで人生が変わっていくハロルドを楽しく演じたいです!!
初めての朗読劇ですので、共演者の皆様からたくさん色々なことを学びたいなと思います!そして、たまにですが声を褒めてもらえることもありますので、そんな僕の声もお客様に楽しんでもらえるように精一杯頑張りますので最後まで応援よろしくお願いします!